2013年11月13日水曜日

救命法

「救命法」といってもいろいろなレベルでのいろいろな方法があります。今回は、みんなで簡単に勉強してみましょう。


まず、用語ですが、私の前職時代は、慣例で「CPR」と略称で呼んでいました。CPRとは、
CardioPulmonary Resuscitationの略で、日本語では、「心肺蘇生法」となります。

CPRは、特殊な器具や医薬品を用いずに行う一次救命処置(BLSBasic Life Support )と、
BLSのみでは心拍が再開しない場合に、救急車内や病院などで救急救命士医師が気管挿入や高濃度酸素、薬剤も用いて行う二次救命処置(ALSAdvanced Life Support)の範囲があります。

我々一般の人が担当する可能性があるBLSについては、
「救急車や病院での医師や看護師」
「訓練を受けている市民救助者」
「訓練を受けていない市民救助者」によって担当する役割・処置が異なります。

また、日本語で「(特殊な器具を用いない)心肺蘇生法」というと
心臓マッサージや人工呼吸を想像しますが、現在の講習では、AED自動体外式除細動器Automated External Defibrillato)の使用もBLSの一部として、指導されます。
AEDは、厳密にはCPRに含まれませんが、講習を受けたとか資格が必要ということはなく、
誰でも使えるので、「特殊な器具」とはみなされないのです。

覚えることがいっぱいですね。まとめますと、

CPR心肺蘇生法。(厳密には、人工呼吸と心臓マッサージ)

BLS一次救命処置。特殊な器具や医薬品を用いずに行う処置。皆さんはこれをマスターしましょう!

ALS二次救命処置。病院など設備の整った環境で、広範な患者に対して有資格者により行われる救命処置

AED:自動体外式除細動器。心室細動という症状時に電気ショックを与える。
   誰でも使用できるように自動化されているので、現場に居合わせたときは
   焦らず扱いましょう!

といったところでしょうか?

さて、BLSの手順についてまとめてみようかと思いましたが、
豊田市消防の応急手当講習のページから、
立派なeラーニングサイト(応急手当WEB講習)に辿れました。
ただ、全てチェックすると大変ですので、まずは、

「応急手当を学びましょう」⇒「私たちが命を救う」
または
「心肺蘇生 一連の流れ」

の動画だけでも見ておくようにしてくださいね。
もちろんWEB講習を修了テストまでやり遂げるのもよいことです。

一応手順をまとめますと、

<<傷病者発見>>
1.安全確認
2.意識の確認
3.応援要請(救急車、AED)
4.呼吸の確認(10秒以内)
5.胸骨圧迫(1分間に100回のペースで30回)
6.気道確保
7.人工呼吸(1秒を2回)
 5~7の繰り返し
<<AED到着後>>
8. AEDによる除細動
 5~8の繰り返し
<<救急車到着>>

となります。

市民救助者が訓練を受けていない場合は、胸骨圧迫AEDが最優先されます。

AEDは校内に数多く設置されています。
グラウンドから最も近いのは立志寮玄関ですので、
万が一のときは、最短距離でダッシュしてください。

(練習の為の練習になってはいけませんが)講習を受けるときは、つい焦って、
1~4の手順(のどれか)を忘れてしまいがちですが、次回、講習を受ける人はそんなことがないように、イメトレをしておきましょう。

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