全国大会に向けてのこのシリーズですが、あまりズルズルいってもいけないので、
何とか今回でまとめたいと思います。
といいつつ、
残っている第5条、第12~14条の改正は重要で、かつ、難しい内容となっています。
どうしたものかと思いますが、
ちゃんと競技規則を学習したい人は、JFAのサイトの「サッカー競技規則」のページを活用すべきですので、それは各自がやったとして、
ここでは、改正の概要をさらに要約してみましょうか?
第5条:
- 懲戒(警告/退場)の処置が必要な場合、通常はプレーは停止され笛で再開となるが、(クイック)リスタートを認め、そのプレーの停止後に、再開前の懲戒処置をとることができる。【重要度A】※第12条にも記載あり
補足:これまでは、ヤバい場面ではファウルでプレーを止めて、警告をもらっているうちに守備陣形を整えるという戦術が使えたが、このルール改正によって、警告が出そうで気を緩めた瞬間に、相手がクイックで始めてくる可能性も想定しなければならなくなりました。逆に攻撃時には、警告が出そうでも点が取れそうならば、積極的にクイックを仕掛けていくべきです。退場の場合は、影響が大きすぎるので、主審が停止すると思われます(が、チャンスならばクイックも有効)。
- チーム役員の不正行為に対してイエローカード/レッドカードを示すことができる。不正を働いた者が特定できない場合は、より上位のコーチにカードが出る。【重要度A】※第12条にも記載あり
補足:旧ルールではチーム役員にはカードが提示できないため、注意の上が退席と重い処分でした。新ルールでは、警告が与えられることから、従来より安易に懲戒が行われる可能性があります(具体例も多く提示されています)。また、「特定できない場合」に監督に懲戒処置がなされてしまうので、交代要員はこれまで以上に審判にリスペクトをもって対応すべきでしょう。
- ペナルティーキックが与えられた場合、負傷をしてもフィールド内で治療を受けられ、治療後もフィールドにとどまることもキックをすることもできる。【重要度C】
補足:以前からのルールでGKはフィールド内で治療を受けられたのに加え、数年前の改正で、警告以上の悪質ファウルを受けた場合も同様となり、今回さらにPKの場合が追加された形です。
第12条:
- 「ハンドの反則」【重要度A】
補足:従来は「意図的にボールを手または腕で扱う」となっていたところから、意図的でなくてもハンドの反則となることが明文化されたということのようです。概ねはルールが変わったというよりは、現状適用されている条件が整理されたと考えてよいが、単に当たっただけでもハンドとなる条件も明文化されている点には注意が必要です。
- ゴールキーパーが自陣ペナルティーエリア内でハンドの場合は警告されない。【重要度C】
補足:GKがペナ内でハンド???とかなりレアなケースで、言葉だけではいうまでもなく、図を用いて説明されても理解できない(ワタクシだけ???)ので、気にしなくて良いでしょう。
- ゴールキーパーがバックパスの処理をミスした後は、ボールを手で扱っても良い。【重要度B】
補足:どこまでがミスなのかの判断は主審の裁量なので、無難には手を使わず処理すべきかもしれません。今後はミスをする演技が得意なGKが出てくるかもしれないですね。
- その後得点が認められなかった場合でも、不適切な得点の喜びに対するイエローカードは消えない。【重要度C】
補足:「その後」となっているのでVAR絡みの案件かと思いましたが、得点があろうがなかろうがシャツを脱ぐ等の反スポーツ的行為をしてはいけないということのようです。豊田高専には過度に得点の喜びを表わす選手がいない(もう少し戦略的に喜んでよいのでは?)ので大丈夫でしょう。
- 言葉による反則は、すべて、間接フリーキックで罰せられる。【重要度B】
補足:インプレー中の異議や暴言に対して、プレーの停止後に、警告や退場の処置がなされる場面が見られます(解釈としてはアドバンテージの適用)が、この文言によって、言葉による反則が発生した時点で主審はプレーを停止し、懲戒処置をし、相手チームの間接フリーキックで再開する(再開場所は反則のあった所、つまり言葉を発した者のいる所)ことがこれまで以上に示されたと考えられます。
- 物をけりつけることは、物を投げつける反則と同じ方法で罰せられる。【重要度C】
補足:以前はこの反則が「ハンド」の一種だったことに由来する表現の追加と思われます。
どうやら今日はここが限界ですね。
明日は社会人リーグの試合がありますが、午後から夜間にかけてはサッカー審判員3級昇級講習会もあり、
豊田高専からは、小寺選手、下村選手、光武選手が筆記・体力試験に挑みます。
試験対策としてこの記事はお役に立てませんでしたが、是非合格してくださいね。
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