優勝杯奪還ならず… |
既に皆さん結果はご存じのところですが、 第56回東海地区国立高等専門学校体育大会サッカー競技にて、残念ながら豊田高専は決勝戦で岐阜高専に敗退し、準優勝の成績でしたが2年ぶりの全国大会出場は叶いませんでした。
元来、2日間で7試合を行い、1位から5位までを決定する超過密日程なのですが、
豪雨のため開催自体が危ぶまれたところ、7月8日の1日に短縮する形で、何とか開催にこぎつけることとなりました。
ただし、その大会方式は1位を決定するトーナメント戦のみ、しかも、
試合時間は20分ハーフ、延長なしのPK戦で勝者を決するものでした。
現在行われているワールドカップを見るまでもなく、
サッカーの試合は45分ハーフで行うことが競技規則に記されていますので、
従来の30分ハーフの試合自体が既に問題があるといえますが、
さらに短い20分ハーフの試合にどれだけサッカーのゲーム性を持たせられるのか…
甚だ疑問ではありますが、条件は同じ(と言い切れない不公平なトーナメント戦でもありますが…)ということで、大会は始まりました。
第1試合は、沼津高専が力の差を見せつけ、鳥羽商船高専に3-0で完勝しました。
第2試合は、一進一退の攻防で、両者決め手に欠ける中でしたが、
鈴鹿高専守備陣のミスをすかさず突いた岐阜高専が何とか勝ちを拾いました。
豊田高専は、7月8日(日)12:30キックオフの準決勝B2 豊田高専 vs 沼津高専 が初戦でした。
目指すは優勝! |
実際のところ、ウォーミングアップ完了くらいの感覚と思われました。
したがいまして、豊田高専はそれを踏まえて、自分たちのペースを作る必要がありました。
このレギュレーションに適応できるか? |
前半19分、右から6 森島悠仁選手のクロスに7 渡辺拓実選手が頭でつないで、うまく抜け出した8 深津拓朗選手がゴールに蹴り込むも、何とこれがオフサイドの判定…。
VARがいれば…といった場面ではありましたが、そうはいってもいられませんので、
ここは審判をリスペクトしておとなしく引き下がりました。
後半に入っても同様の攻防が続きましたが、勢い疲れからか、豊田高専のクリアがやや小さくなり、相手に拾われてしまう場面が目立っていたところ、
後半9分、右サイドからのショートカウンターに完全に中央が崩され、ついに先制されてしまいました。こちらの場面は何度見てもオフサイドではないようです。
これで後がなくなった豊田高専は、さらに全力で畳みかけ、後半17分、自陣側からのフリーキックにおいて、
20 畑音以人選手が大きく放り込み、6 森島悠仁選手が頭でつないて、
最後は、7 渡辺拓実選手が、オーバーヘッド気味の目の覚めるようなボレーシュートをたたき込み、
かろうじて同点に追いつき、PK戦に持ち込みました。
心理的にも相手を追い込めるか? |
PK戦では、苦戦も予想されましたが、先攻を獲得した豊田高専が心理的にも優位に進め、4人全員が決める中、相手は1人が枠外、1人がキーパー正面と4-1と差をつけて勝利することができました。
薄氷を踏むような戦いが続きます。 |
あとは、2時間後の15:30にキックオフが予定されている決勝戦、豊田高専 vs 岐阜高専…
先ほどの試合と同様、一つのミスでも即失点、そして試合終了となりうる緊張感の中、
最後の40分が始まりました。
泣いても笑ってもあと40分!!! |
試合は開始早々動きます。
前の試合の疲れを残す豊田高専は、早めに決着をつけたい思いからかやや前掛かりになってしまっており、
その隙を突かれる形で、前半6分、岐阜高専のカウンター攻撃が決まり、またしても先制されてしまいます。
まだ残り時間で30分以上残していたことを考えると、■覚悟で止める場面であったかどうかは難しいところ(そういう意味ではサッカーは面白いスポーツです)ですが、
精神的&体力的にダメージを受けてしまった豊田高専はこの後ほとんど良いところがなく、
逆に岐阜高専の良い形の猛攻を受け続けて前半を終了しました。
後半開始早々の2分には、右サイドを完全に崩され、クロスボールのコース自体はそれほど良くなかったものの、その威力に押されてGK1 平松英治選手がファンブルしてしまい、
こぼれたボールを交代して入ったばかりの1年生選手に決められてしまいました。
これで、絶望的な2点差となり万事休す…といった試合展開でした。
全国進出は叶いませんでしたが、 堂々の準優勝です。 |
皆さんはどう感じたでしょうか?
最悪のケースは、5高専の抽選による代表決定の可能性もあったことを考えれば、
20分ハーフで一応は、白黒つけられただけでもよしとするところでしょうが、
もう少し適切な開催判断、例えば、土曜日に1試合、日曜日に3試合、
予定通りの30分ハーフの試合が行われれば、違う結果もあったように思います。
江崎監督には腹案があり、来年度以降は大会方式が変更される可能性があるそうです。
現行方式で行なわれた7年間で、優勝5回、準優勝1回、そして、4位となった昨年も優勝の鈴鹿相手にスコアレスドローのPK負けと、
この方式を得意としていた豊田高専にとっては、おそらく、次の大会方式ではそこまでの勝ちを得ることが難しいと推測されます。
それでも、大会の公平さ、公正さを保つためには、大会方式の変更は必要なことのようですので、
是非、新方式においても適応できるように努めてください。
既に新チームが始動しました。
昨年の敗退後の1年間の積み重ねは、残念ながら岐阜高専に劣っていたようです。
これからは、打倒岐阜に燃えて、さらに積み重ねていってください。
お疲れ様でした♪
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