2017年1月5日木曜日

一年の計?

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

過去ログを調べたところ、このブログを開始してちょうど4年が経つようです。毎年、年明け最初の記事は、
お正月っぽいネタを採り上げていますので、今年も読み漁った中から一つご紹介します。


お正月のスポーツのひとつに、箱根駅伝があります。今年は青山学院大学3年連続3回目の優勝を果たしました。

過去は無名であった青学が強くなった要因として、2004年に監督に就任された原晋(はら すすむ)さんの指導が挙げられます。原さんの人となりは、例によってWikipediaによると、

原 晋(はら すすむ、1967年3月8日 - )は、元陸上競技・マラソン選手、指導者。青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。広島県三原市糸崎町の出身。出身校の世羅高校OBが監督を務めていた中京大学に進学し3年時に日本インカレ5000メートル3位。1989年、郷里の中国電力に入社し陸上競技部の創設に参加。故障が原因で入社5年目の1995年、27歳で選手生活を引退、その後は10年間、中国電力でサラリーマン生活を送る。山口県徳山市(現・周南市)の営業所に配属され、ここで蓄熱式空調システム「エコアイス」を社内で一番売り上げて評価を上げ、新規事業を立ち上げ、「伝説の営業マン」を自称する。この間、中国電力陸上競技部は坂口泰監督の手腕と有力選手の加入により実業団トップチームへの道を歩む。

と前半だけで、既におなか一杯の経歴ですが、

箱根駅伝の出走経験はなかったが36歳のとき、2004年に青山学院大学陸上競技部監督に就任。当初は駅伝強豪校に行くと「大学は素晴らしいけれど、駅伝は箱根に出ていないでしょう」と断られ選手のスカウティングには苦労した。「箱根駅伝に3年で出場、5年でシード権、10年で優勝争い」と宣言したため、就任3年目の2006年予選会での16位惨敗に大学幹部から「話が違う」と責められ、長距離部門も廃部寸前になった時期もあった。しかし2008年第84回箱根駅伝で学連選抜の監督としてチームを総合4位に導くと、箱根駅伝出場を目指す大学の強化支援もあって、第85回(2009年)記念大会に於いて、史上最大のブランクとなる33年ぶりに同陸上部を箱根駅伝出場に導いた(22位)。第86回(2010年)大会では8位に躍進させ、41年ぶりのシード権獲得をもたらす。2012年の出雲駅伝で「三大大学駅伝」初優勝。2014年全日本大学駅伝3位。2015年第91回箱根駅伝で初の総合優勝に導いた。2015年第27回出雲駅伝で3年ぶり2回目の優勝。2016年第92回箱根駅伝で2年連続優勝に導く。2016年の出雲駅伝で2年連続3回目の優勝を皮切りに、2016年全日本大学駅伝優勝、2017年第93回箱根駅伝で3年連続優勝と「大学駅伝三冠」を達成する。

と、青学の監督に就任されてからも、ご苦労はあったかと思いますが、次々と実績を上げていらっしゃるようです。中京大学のご出身であったり、全日本大学駅伝でも結果を残されたり、とちょっとしたご縁もあり、親近感が沸きますね。


前半のサラリーマン時代、後半の駅伝監督時代ともに、うまくいかなかったことに対する発奮がみられます。

サラリーマン時代に頑張れたのは、実業団選手時代の5年間にはっきりとした目標を持つことができなかったことを反省点として挙げ、同期からの出遅れを必死に取り戻そうと意欲を呼び起こすことができたからで、しっかり目標を掲げて努力されたそうです。

駅伝監督としては、具体的なプランは掲げたものの数年間はうまくいかず、問題点に選手らが気付くまでじっと待ち続けました。転機となった2008年の学連選抜監督としての実績と、その後の青学の躍進は上にも書いた通りです。

いずれの成功においても、目的・目標達成の方法論が理にかなっているのが見て取れます。まず、目的と目標は日本語的には、

目的:得ようとしてねらう対象。到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの。めあて。

目標:目じるし。「目的地に達する道筋にこれと言って―になるものがない」。転じて、射撃・視線・行動などの対象となる、めあて。ねらい。まと。

と似ているように思われがちですが、実際に行動する上では、区別しなければなりません。ざっくりといって、「目標は目的までたどり着くための標(しるべ)」、「目的は抽象的、目標は具体的」といったところでしょうか?

そして、原さんのメソッドには、
  • 「目標は頑張れば手が届く」程度に設定する。
  • 目的を達成するまでの目標を逆算で積み上げる。
  • そして、その目標は、上司(監督)ではなく、選手達が自ら決める。
という特徴があります。

原さんが人生において実現した2つの成功は、私達にとっても大いに参考になりそうです。なお、原さんの著書としては、




が興味をもって読むことができそうですので、このブログでもこの先何度かご紹介したいと思います。

皆さんも目的・目標をしっかり設定し、達成していってください。

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