今日は、昨日までの大雨があがって以降、急激に気温が上昇しました。
学寮アセンブリのため練習はありませんでしたが、
体調管理には注意し、特に、熱中症にも十分気をつけましょう。
さて、その熱中症対策につきまして、先日の記事で少し触れましたが、
5月9日(10日?)付けで改めて(※予告編的に3月10日に一度出されています)、
(公財)日本サッカー協会から、熱中症対策のガイドラインが提示されました。
おおまかには、
- 暑い時間帯の試合開催を避ける
- WBGT値31以上のときは原則試合中止
- WBGT値28以上のときは積極的に飲水タイムまたはクーリング・ブレイクを取り入れる
- 飲水タイム時は、審判も飲水する
- クーリング・ブレイク時は、審判も休息を取る
WBGT計測器。当然(?)豊田高専サッカー部も所有しています。 |
基本的には、高専大会を含めた実際の現場で取られてきた対策と比べて、大きな違いがあるわけではありません。
また、あくまで「ガイドライン」で強制力はないとのことで、JFAもちょっと弱腰です???
特に「WBGT値31以上のときは原則試合中止」は、現場判断では難しいのではないでしょうか?
とはいえ、我々が出場する各大会ともに今シーズンから導入される可能性がありますので、
さしあたり、これまで実施されていた飲水タイムに替わる新しい対応である
クーリング・ブレイク
については、勉強しておきましょう。
クーリング・ブレイクのシグナル?youtube動画よりキャプチャ |
JFAのガイドラインに従って両者を対比しますと、以下の通りです。
比較 | 飲水タイム | クーリング・ブレイク |
---|---|---|
時刻
| 各ハーフの中頃 | 各ハーフの中頃 |
時間
| 1分以内 | 3分程度 |
場所
| ピッチ内、ライン上 | 日射を避けられるベンチ |
飲料
| 水のみ | スポーツドリンク、経口補水液も可 |
戦術指示
| 声かけによる指示のみ | 作戦板を用いての指示も可 |
その他
| 原則飲水のみ、休憩ではない | 氷を用いて体を冷やす、着替えをする等 |
まとめますと、飲水タイムとクーリング・ブレイクの意味合いの違いは、
飲水タイムは水分補給が目的である
のに対して、
クーリング・ブレイクの目的は休憩である
ことに尽きます。
つまり、JFAの意図は、従来の給水では不十分で、しっかり休息を取る(当然水分も)ように
ということのようです。
問題は、この意図が「ガイドライン」で現場まで伝わるかということですが、
日射の避けられるベンチや交代要員および交代して退いた競技者用のビブスの用意が必要な
クーリング・ブレイクは会場によっては実施が困難である可能性もありますので、
高専大会では間をとって「3分間の飲水タイム(※ベンチには戻らずに3分間休憩する)」という対応で落ち着きそうです。
参考までに「初のクーリング・ブレイク導入」といわれる2014年に行なわれたFIFAワールドカップ
オランダ vs メキシコ
の動画を貼っておきます。※「フル動画」となっていますが、クーリング・ブレイク中ちょうど1分間映像がカットされています。
映像左上に表示されている時計で、31分14秒が停止の笛、34分39秒が再開の笛ですので、
実時間で3分(アディショナルタイムも3分)取られていることが分かります。
皆さんも当時、「ダラダラっとした飲水タイム?」といった感想をもったのではないでしょうか?
1分間の飲水タイム、3分間の飲水タイム、そして、クーリング・ブレイク…
いずれの対応となるかが、試合展開の変化に影響するのは必定です。
どの熱中症対策になっても対応できるように備えておきましょう!!
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