8月23日~26日に行なわれた第49回全国高等専門学校体育大会サッカー競技 兼 第47回全国高等専門学校サッカー選手権大会が閉幕して、早くも1ヶ月が経とうとしています。
既に結果はご存じのところですが、
福井高専 vs 豊田高専 の対戦で行われました。
まずは1回戦! |
8月8日、9日に行われた東海・北信越高専トレセンで強化試合を行なったばかりで、
そこでは、内容・結果ともに成果を出していたため、十分やれると自信を持って試合に臨みました。
前半から豊田が攻めこむ場面が多く続く中、
まだ立ち上がりの6分、左CKから6 丸山翔也選手が絶妙なコースに浮き球を上げ、
右ポストにあたったボールを5 福井脩斗選手が押し込み先制、
豊田としてはゲームプラン通りに試合を運べる状況となりました。
その後もチャンスは豊田が多いものの前半12分、福井のカウンター攻撃の場面で、
豊田DFがもたつく間に、一気に攻めこまれて同点に追いつかれてしまいました。
そして、続く前半21分に、
相手右サイドからの展開に対応はするものの安全圏へのクリアができず、
プレッシャーがゆるくなったところで打たれたミドルシュートが決まってしまい、
あっさり逆転されてしまいました。
崩されたわけではなく、自滅気味に立て続けに失点したことで、
雰囲気が悪くなりかけたところ、
前半29分には、11 大川拓巳選手の目の覚めるようなミドルシュート
通称「黄金の左足」が決まり、まずは同点に追いつきましたが、
試合展開としては乱打戦となる様相となってきました。
前半を通じて、そして、後半の序盤までは、豊田の攻撃が優勢でしたが、
なかなか決めきれなかったため、やや攻め疲れて息切れを見せた後半25分、
福井の縦方向の長いパス、短いパスを織り交ぜての攻撃を断ち切ることができず、
前半同様、バイタルエリア付近でのプレッシャーが甘くなったところを突かれ失点、
2-3と再び勝ち越され、攻め疲れの豊田にとっては非常に苦しい状況となってしまいました。
そこからは、まだ余力がある福井が優勢となり、刻一刻と試合終了が近づいていましたが、
このままでは終われない豊田は、
後半38分、右サイド深い位置のスローインから、9 中安理選手がシンプルにクロスを上げ、
中盤にポジションを移していたDF 8 河合涼太選手が
ゴール前まで上がって得意のヘディングシュート、これはクロスバーに嫌われますが、
そのこぼれ球を狙っていた7 林大道選手がかろうじて頭で合わせて同点。
何とか延長戦に持ち込むことができました。
ここまで必死で、全力以上の力を出し切ってしまった豊田は、
きっちり守ってカウンターで勝負する作戦に出ますが、
キャプテン8 河合涼太選手の跳躍力が落ちてきており、
延長後半6分、福井の連続のコーナーキックにおいてヘディングで決められ、
みたび、あとがない状況となってしまいました。
しかしここでも負けられない豊田は、延長後半のアディショナルタイム10+1分、
相手が時間稼ぎに入っていれば終わっていた場面で、幸運にも豊田がボールを保持し、
GK 1 山下史登選手から8 河合涼太選手へ繋ぎ、河合選手からの絶妙なスルーパスに、
17 鈴木絃気選手がゴール前まで持ち込み、
最後は相手GKの股抜きシュートで同点で、延長後半終了。
まさに首の皮一枚残してPK方式にもつれ込みました。
PK方式は、両チームGKともに調子が出ておらず、
きっちり決めればいつまでも続きそうな様子でしたが、そこはサドンデス、
豊田の6人目16 杉浦丸太選手が右クロスバー上に大きく外してしまい、
福井の6人目がきっちり決めて万事休す…
残念ながら今年の全国大会は1回戦敗退で幕を閉じました。
試合の多くの時間を豊田が優勢に進め、「行ける」と思わせる試合展開だったものの、
決めるべきところを決めきれず、(相手がうまかったといえばそれまでですが)ミスが絡んでの失点が多い中で、
接戦を落としてしまったのは残念でなりません。
翌日の準々決勝は、福井高専対近畿大学高専でしたが、後半の中頃に福井が先制、
残り5分までは福井が1-0で上回っていましたが、その後同点に追いつかれ、
この試合も延長戦に突入かと思われたアディショナルタイムにおいて、
体力的に余力がなかった福井高専の足が止まり、近畿大学高専の勝ち越し点を許してしまい、
スコアは1-2、80分で決着がつきました。
本大会の決勝では、優勝候補筆頭の鹿児島を逆転で破って、近畿大学高専が優勝しました。
高専トレセンで計ることができた福井、近大との力量差を考慮すると、
豊田が優勝する可能性も十分あっただけに、
残念に思う反面、実力的には、組み合わせ次第では十分優勝が狙える位置にいることも
感じることが出来る大会でした。
全国大会で常に好成績を残す力をつけるには、もう一段レベルアップが必要ですので、
選手の皆さんはまず一歩一歩力をつけて下さい。
そうすれば、少なくとも運さえ良ければ、
来年度の全国大会では、上位進出が可能になると思います。
選手の皆さん、応援の皆さん、思うところはそれぞれ違うと思いますが、まずはお疲れ様でした。
そして、いつもチームを支えてくださっている関係の皆様、応援アリガトウございました。
今後ともご支援のほど、よろしくお願いします。
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