2018年1月4日木曜日

一年の計?

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします!!!

恒例となりました「一年の計?」シリーズですが、
お正月休み中にネタ集めのため「部活」をキーワードに情報収集したところ、
例によって、名古屋大学准教授の内田良先生を駆け込み寺にしている
「部活お悩み先生」たちの戦いの跡が目につきました。

このブログシリーズのスタートでも紹介していますが、
部活を専門とする教職員の身としては、このような記事を見るたびに「部活とは何なのか」を考えさせられます。
あまり深く考えないようにしていますが、
2015年を潮時に、低迷期に入りつつある豊田高専サッカー部においても
重要なテーマであることは間違いないようです。

内田先生のセンセーショナルなタイトルの著作


もこのお休み中に拝読しました。
部活というかスポーツが何なのかを知った上での「ゆとり部活動」なのでしょうか?

あえて答えは出さずに、明るい部活の話題に変えましょう!!!

勘の良い方はお気づきかと思いますが、今回の話題は「登美丘高校ダンス部(以下、TDC)」です♪


例によってWikipediaによると、
大阪府立登美丘高等学校(おおさかふりつとみおかこうとうがっこう、英称:Osaka Prefectural Tomioka High School)は、大阪府堺市東区にある公立高等学校。 全日制普通科を設置している。高校の愛称は「登美丘高校」を省略し、「トミコウ」と呼ぶことが多い。(中略)『夏の日本高校ダンス部選手権』全国大会において、2013年・2014年優秀賞、2015年・2016年全国優勝、2017年全国準優勝、『春の日本高校ダンス部選手権』西日本大会において、2014年・2015年・2017年優勝。平野ノラや荻野目洋子のバックダンサーとしても活動し、様々な音楽番組に出演。2017年の第59回日本レコード大賞特別賞を受賞し、同年の第68回NHK紅白歌合戦で郷ひろみのバックダンサーとして出場。2018年、関西元気文化圏賞・ニューパワー賞を受賞した。
と、一高校の部活動のことですので、さすがに、深いところまではたどれませんね。

以下は、ブログを漁ってまとめた話ですので、誤情報も含まれるかもしれませんが…

このところのTDCの活躍ぶりは、キャプテン林沙耶さんのシンデレラストーリーになぞらえて語られることが多いです。

林さんは子供の頃から芸能活動をしており、将来もその夢を持っているそうですが、
ダンスのトレーニングは受けていたものの「ダンス部」未経験ながら、全国トップレベルのTDCに入部し、
苦労を重ねて今の地位まで登りつめ、数々の実績をあげているようです。

林さんを含めて、総勢90名もの部員を指導なさっているのがアカネさん(で統一させていただきます)です。

アカネさんはプロのダンサー・振付師とのことですので、学校の教職員ではなく外部コーチです(ちょっと親近感♪)。

そして、登美丘高校はアカネさんの母校でもあり、TDCはアカネさんが学生時代に立ち上げた(正確には、2010年に同好会から昇格させた)部活なのです!!!
後発の部活ですので、練習場所の確保に苦慮したり…というのは容易に想像できます。

プロが指導しているとはいえ、ダンススクールではなく、「公立」の「進学校」の「部活動」ですので、
その活動は生徒である部員たちの自主的なもので、振り付けや衣装は部員が担当し、
アカネさんは技術指導やTDCの活動のPRを担当なさっているというところのようです。

そして、アカネさんの指導方針は、「踊りを見てもらう以上、プロ意識を持つべし」とのことで、
夏休みともなれば、1日6~9時間、休日なしの厳しい練習の日々(どこかで聞いたブラック何とかか!)のようです。
また、アカネさんが直接指導するのは選抜の40名のみで、

残りの部員は選抜のメンバーが指導する

という部活としては理想的な体制が既にできているとのことです。


といったところでしょうか?※主にこちらのまとめサイトを参考にさせていただきました。

再び「スポーツマンのこころ」からの引用ですが、

日常の生活がある上で、非日常の世界で、とことん勝ちにこだわり、それを楽しむ。

楽しめなければほかのことをすればよいのです(!!それが新しい概念、ゆとり部活動ですかね??)。


Facebookでは陸上界でいち早くプロの地位を確立した為末さんの議論にも乗っかってしまいましたが(正直、このネタは次に持ち越したい)、
TDCキャプテンの林沙耶さんは夢叶って、
芸名:伊原六花として芸能界(=プロ)デビューを果たしています。
また、このブログシリーズでも昨年取り上げましたが、
お正月恒例の箱根駅伝に出場する大学チームも、正しいくくりをすれば「部活」です。
部活の延長でプロを目指す人たちがいる限り、
競技レベルがそこ(プロ)に連続するまで向上するのは必然で、
(結局批判することになってしまいましたが)ゆとり部活動の出番はないように思います。

ゆとりかプロか…どちらが上ということはありません。
ドラッカーによると、そこにあるのはその活動によって「成果」をあげられるかです。

ゆとり部活動の皆さんにも、是非、週3日でできる最適の目標を立て、成果をあげてほしいものです(「週三部活限定」対抗駅伝とかダンス大会でしょうか?それにどれくらいの価値が見出せるかはわかりませんが)。

1 件のコメント:

Nobuyuki ESAKI さんのコメント...

遅ればせながら、あけましておめでとう。でしょうか?(コメントが遅れて大変申し訳ありません)

私も「ブラック部活動」を読みました。TDCの例は、「自主的だから過熱する」そのものですので、内田先生にかかればブラック認定されるでしょう。
現在は好評でも、将来的には危うい…と言った論調のブログ記事もありますね。


翻って、高専の部活はプロへの連続ではありません(断言していいかな?)ので、大きく分ければ「ゆとり部活動」ですよ。
ゆとりなのに「全国大会」という励みがある環境に、我々は感謝しなければなりません。