2014年4月23日水曜日

マリーシア

こんにちは!

今日は、日差しも強く、気温も上がり、絶好のスポーツ日和でしたが、
学生総会のため、練習はありませんでした。

その分、時間が空いたので、いろいろ調べ物動画編集をしてみました。

その中から、今日はまず、新聞記事(中日新聞2014年4月23日朝刊)を紹介します。

中日新聞 2014.4.23朝刊より

詳細は、本文を読んでいただくとして、記事の主張は、「日本にはマリーシアが足りない(足りなかった?)」とのことです。


というわけで、今日は「マリーシア」についてです。例によって、Wikipediaより…

マリーシア(ポルトガル語: malicia)とは、ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味する発祥の言葉である。サッカーの試合時におけるさまざまな駆け引きを指す言葉でもあるが、国によってその解釈は異なっている。語では「マリッツィア(Malizia)」と呼ばれる。
ブラジルにおいて「マリーシア」の思想は社会全体に行き渡っている。男女関係における駆け引きや、スピード違反の取り締まりにあった際に賄賂を贈って見逃してもらおうとする行為などが、それに該当する。
サッカーにおいても用いられるが、これはブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州に限定されているとも言われる。サッカーにおける「マリーシア」には「機転が気く」「知性」という意味がある。本来、「駆引きを行い試合を優位に運ぶ」行為を指し、「ルールの裏をかく」といった反スポーツ的な意味合いはない。相手の心理状態を読んで奇襲をかけたり、相手の油断や混乱に乗じて意外性のあるプレーを行う、日本語に直訳すると「したたかさ」に近い意味合いを持ち、「マリーシアが足りない」という言葉は選手の未熟さや経験不足を指す言葉として用いられている。
ブラジルでは、こうした知性や知恵といった範疇を超えて相手を意図的に傷つけるような汚いプレーを「マランダラージ」(ポルトガル語: Malandragem)と呼んでいる。また、相手に対する露骨な時間稼ぎなどの行為については更に細分化し、「カチンバ」や「セラ」と呼んでいる。

(大事なことなので)つい、長くなってしまいました(汗)。みなさんもマリーシアという言葉は知っていても「ずる賢さ」を「ずるさ」「悪さ」と取り違えているということはありませんか?


人気サッカー漫画
「シュート!~熱き挑戦~」
第4巻より

(新聞記事やWikipediaの繰り返しになりますが)「マリーシアが足りない」という場合は、「ずる賢さ」というよりはむしろ「経験が不足している」といった意味で使われるようです。

マリーシアの文化がない日本人には理解が難しいのかもしれませんが、
蒙古斑という世界ではめずらしい特性をもつ日本人にとってはまさに「ケツが青い」(←とても口には出せませんが…(ノω<;))といったところでしょうか?

先日の大学連盟の研修会にもつながりますが、サッカーのゲームの中では、一見「卑怯」と思われることも、ルールの中で許されています。
その分、ルールで許されていないことをすれば、それ相応のペナルティを受けることになります。

※海外サッカーを見る人はわかると思いますが、ルールで許されていても、「露骨な時間稼ぎ」等はすごいブーイングを浴びます。こういったところを理解する感性もサッカー文化でしょうね。


豊田高専サッカー部の場合、経験豊富な社会人のチームとの対戦において、体力を含めた総合力では決して負けていないのに、一生懸命頑張れば頑張るほど、相手にいいようにやられて負けてしまうことが多いです。

その他には、負けている場面で、得点したときに喜ぶのを優先して時間を浪費してしまったり、相手GKが時間稼ぎをしているのに対応できなかったりということで、監督の雷が落ちるところをよく見かけます。

「マリーシアが足りない(解説あり)」を
動画クリップにしました!

まだ若い皆さんは、「経験が不足している」のは当たり前です。しかし、頭脳スポーツのサッカーにおいては、いろいろ考え、工夫することで、経験不足を補えるのではないでしょうか?


昨年の後半からは、オフサイドの解釈が若干変わりました。また、今年度からは、ハンドリングの解釈も変わります(いないと思いますが、「聞いてないよ!」という人は、試合で損をしないためにも江崎先生、及川先生、喜田くんに聞きましょう)。

ルールやルールの解釈が変われば、当然のようにマリーシアなプレーも新たに生まれてきます。それを身につけ出し抜く側に回れるか、対応できずに出し抜かれてしまうかは、皆さんのアイデア次第のようです。


これぞマリーシア!


ワールドカップまであと50日!経験豊富なチーム・選手の「マリーシア」に注目して観戦するのもひとつの楽しみ方ですね。

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